どんぶり勘定

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No746

知っているか・知らないか
やるか・やらないか

私も参加している、とあるfacebookグループの
投稿に紹介されていた本に目が留まりました。

「どんぶり勘定、だからこそ、あなたの会社は
これから伸びる! 小規模事業者革命」
立石裕明 きこ書房

著者の方は、小規模事業者持続化補助金制度の
実施にも関係されている方のようです。

よくある、経営においては「どんぶり勘定」では
いけませんよ的なものかと思いましたが、
気になったので購入して読んでみました。

文字も大きく、さっと読めば1時間から2時間も
あれば読めるような文量です。

内容は、個人事業者から小規模法人(年商5千万円くらい?)
向けの内容ですが、意外と守備範囲は広そうです。

本の内容での気づきを書いてみました。

どんぶり勘定

どんぶり勘定の「どんぶり」の意味ってしっかり
考えたことがありませんでした。*いまさら、、、汗

昔の八百屋や屋台のお金を入れて置くような、
天井からブラ下がっている「ザル」を
イメージしていました。

実際は腰掛け(巻き?)のお金を入れるポケットのような
ものを「どんぶり」と言ったそうです。

確かに昔の八百屋のおやじさんは、腰巻のポケットから
釣銭を出していたなと、、、そんなイメージでしょうか ??

お金の入りも出も同じところなので、儲かっているのか
そうで無いのか分からないという意味なのでしょう。

ただ、お店の開店時の釣銭残高と閉店時の残高を
比較すれば、何となくお金の増減は分かると思うのです。

しかし、様々な支払いもそこから出してしまうと、
純粋な商品売上の儲けが分からなくなってしまいますね。

売上額と粗利益額

本の中で、売上額と利益の表を作りましょうと
書いてありました。

売上額と粗利益額のことですね。

売上金額が多い順に取引先、商品、工事などを書きます。
粗利益額も同様に書いていきます。

そして売上額と粗利益額の順位が違う部分に注目します。

売上額が大きいと粗利益額が多いものと錯覚している場合が、
結構あります。

売上額はそれほどなくても粗利益額はなかなかの場合もあります。

自社のことは意外と分かっているようで分かっていないことも
あるのです。

自社の売上構成を把握していますか??

ゴールを年収1,000万円に定める

一般には「中長期の経営計画」を作りましょうと言われます。
しかし、小規模事業者にとっては、今ひとつピンと来ません。

そこで、本の中では取り敢えず、年収1,000万円に定めようと
いう考えを提案しています。

これは面白い発想です。

私も常々、お客様に開業後は、

「まずは月給50万円を目指しましょう」
「次に月給100万円を目指しましょう」
と言っています。

年収1,000万円だと月に換算すると約84万円になります。

月給84万円にするには、毎月の売上をいくらにすれば良いか。
現在の給与が20万円だとすると、84万円との差は64万円です。

この差を仮に5年間、60ヶ月で賄おうとすると1ヶ月あたり
1万円です。

毎月1万円ずつ月給を増やしていけば良いことになります。
*現実は結構難しいですが、、、

本の中では「経営は毎月を12回繰り返すこと」と
言っています。

そして毎月月末に数字を確認しましょうと。

月間の目標を立てたら、達成できたのか、
できなかったのか確認すること。

そして、どこが上手くいって、どこが上手く
いかなかったのかを検証することが大切です。

経営とはこのチェック作業を年間12回繰り返すことと
言っています。

古田土会計の古田土先生も、いつも
「経営計画はチェックが命」
と言っています。

事業承継の難しさ

事業承継の難しさは、相続税関係の税の問題よりも、
もっと泥臭い親子関係にあると考えています。

著者は、事業承継の問題の核を、
「話をしていない」
こと、と言っています。

その他の私が気になったキーワードは

・聞く→傾聴→敬聴

・継ぐ覚悟

・認める、感謝する、信じる

などです。

今回は話が長くなるので、
別の機会にまとめたいと思います。

【編集後記】

床屋になかなか行けないので、
思い切って夕方に行き、また
仕事に戻りました。

歯のメンテの予約もしないと、、、汗

【昨日の1日1新】

担当以外の方とお話
(時間を間違えられたそうです)

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