職人さんの話を聞いて後継者問題について考えさせられました

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No341

知っているか知らないか
やるかやらないか

先日、とある木製品の職人の方のお話を
伺いました。

この道50年以上の超ベテランで、
人としても事業に携わる点でも
先輩にあたる方です。

手仕事

こちらの製品は家具等ではなく
もう少し小さめの木製品です。

ひとつひとつの製品を見せていただくと、
「これって普通プラスチックで形成した
製品があるよな」とか「これをわざわざ
木を組み合わせて作らなくても、、」
と思えるものが見事に全て木製で
仕上げられています。

細い木を組み合わせたり接着したりと
作業工程を考えると、私には気の遠く
なるような世界です。

まさに職人技です。

大量生産の製品と手仕事の少量生産の製品の
違いがよくわかります。

木を切ったり削ったりする事は機械を
使いますが、複雑な機械は使用していません。
機会も何十年選手のものがほとんどです。

機械の構造が単純なためなかなか壊れません。
ただし、壊れた時には部品がすでに無くて
苦労するとか、、、

外注にまわせない

私たちが普段考える「売上を増やすには?」
と問うた時に「ある工程を外注に回せば」
という答えが出てきます。

あるいは「効率よく大量に、、、」かも
知れません。

しかし、普段考える効率的、外注、分業
という回答は職人さんには相反するものが
あります。

1つ1つが製品等よりは作品に近いものなので
他の者に工程の一部を任せるという事は難しい
と言われます。

確かに特殊な加工や色つけなど自分で出来ない
工程は他のところに外注としてお願いする部分は
ありますが、組み立てそのものをお願いする事は
ありません。

もし外注に回せたら?の質問に対しては、
戻ってきた作品の手直しの事を考えると
無理との回答を戴きました。

後継者の問題

職人的なお仕事だと、後継者は
大半がお子さんになると考えられます。

お話を伺った方は息子さんが一緒に
働かれています。

話を伺うと、息子さんはお父さんの
現在担当している仕事は将来やりたくは、、、汗

お父さんの担当するお客様はどうするのかなと、、、
先のことは分かりませんが、後継者がいても
1人で2人分の仕事は出来ません。

実際は後継者のいない職人さんの方が
多いと思います。

また身内でない者を後継者にと考えても
年齢、信用、経験年数など余程双方の
関係性が出来ていないと承継は簡単には
行きません。

現実的な問題として事業が上手くいっているか?
(利益は出ているのか)という問題があります。

いくら腕が良い職人さんでも、お客様がいて
継続的に売上があり、必要な利益をキチンと
出していることが必要です。

土台がしっかりしているかどうかは、
後継者問題以前の話になります。

小さな会計事務所の後継者問題も
同じかなと、ふと考えました。

以前に同業の方から
「先生はどんな仕事の辞め方をするの?」
と聞かれて
「う〜ん、、、(困)」
となった事を思い出しました。

【編集後記】

午前中は商工会議所
午後からはお客様訪問

遠方だと少しドライブ
出来ますが車の調子が???
だと少々心配です。

今日は朝から何となく
心配な気配が、、、
無事に1日走りましたが、、、
ちよっと気になります。

【昨日の1日1新】

お客様に運転席(営業車)に乗って戴いた。

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