捨てる勇気

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以前にも書いた事がありますが、
故 一倉定先生の言葉

社長の決定で最も難しいのは、
「捨て去る」という決定である。

を意識しています。

社長の決定のうちで、何が最も大切で、
何が最も難しいか、という問いに対して、
躊躇することなく「捨て去る」ことであると
答えるのである。
論より証拠、優秀会社は例外なく「捨てる名人」
であり、破綻した会社は例外なく「切捨音痴」である。

※一倉定の社長学 第1巻「経営戦略」より

捨てる

故 一倉定先生の言葉は社長(経営者)向けの言葉ですが、
捨てることに関しては経営者も個人も関係なく
意識しなければならない事だと考えています。

経営で考えれば、会社が今後やらなければならない事に対して
やってはいけない事、お客様の絞り込み、取引業者の
選定、、、捨てなければならない事があります。

個人でみれば、デスク周りの書類の山(すいません私です)、
部屋の片隅に積んである荷物、タンスの肥やしと化している
洋服、引き出しの奥の方に入りっぱなしのアレ、、、等。
物置に入れっぱなしの趣味のもの(すいません私です)。

モノやコトは勝手に増えていくものです。実際には勝手(自然)に
増えるわけではありませんが、郵送物、仕事の資料、お土産
あるいは様々な問題は自分が意図しなくても勝手に
増えていく要因はいくらでもあります。

これに対してモノやコトはどうやって減るのでしょうか?
これって自分がモノやコトを捨てない限り、勝手に減る事は
ありません。ゴミにしたってゴミ捨て係がゴミをまとめて
袋に入れて捨てない限り、ゴミが勝手にまとまって
ゴミ捨て場に飛んで行く事なんてありえません。
問題解決にしても、放っておいたら勝手に問題が解決
するなんてありませんし、問題がより大きくなって
大変なことになります。

効率化

ビジネスでは「要らないモノ」を捨てることは効率化に
繋がります。よく仕事の時間の◯%はモノを探す時間に
割かれている、と言われます。本来必要でないものの
せいで必要なものを探す時間が奪われているのでは
何にもなりません。

要らないもの、時間を経て不要になったものは
どんどん捨てていかないと、後から後から増えて
行きます。そして溜まりに溜まったものを捨てようと
思っても、要るものと要らないものが混在し、
これまた厄介な問題になります。

極端な例では「ゴミ屋敷問題」、ゴミの一つ一つは
大した量ではないでしょう。でも、それが長年
積み重ねられるとあんな状態になってしまいます。
ゴミ屋敷は極端ですが、チリも積もれば、、、です。

モノやコトに加えて考え方(マインド)についても
同様のことが言えます。
頭の中に良い考えだけが蓄積していけば良いのですが、
どうしても悪い(良くない)考えも溜まっていきます。

悪い考えを捨てるのは実際には難しいのですが、良い考え、
プラスの考えで頭の中をどんどん上書きしていければ、
悪い考えも次第に減って行きます。
ただモノを捨てるのと違い常にそれを意識していないと
難しいです。意識を変える事と似たような感じでしょうか。

時間管理

モノやコトを捨てるにも時間が必要です。
時間ができたらやろう。暇になったらやろうと
思っていても中々できません。

捨てることは優先順位を決めて予め時間を天引きしないと
出来ないのです。時間の天引きや行動の前倒しなどは
時間管理がとても重要です。

モノやコトを素早く捨てられる人は時間管理が上手いものです。
逆に時間管理の下手な人は捨てるのも下手、片付けるのも
苦手な場合がほとんどでしょう。

モノやコトを捨てるには時間管理も必要ですが
時間管理だけでは片付きません。
そこには一歩進んで勇気がいるのです。

【編集後記】

最近、家の中が散らかっています。
私の持ち物はほとんどないので
家族のものが大半です。
片付くまでは外出も外食も
何もかも無しにします。キッパリ!!

【昨日の1日1新】

SONIC 卓上そうじ機
消しゴムカスクリーナー?
子供のデスクの上が消しゴムカスで、、、
思ったよりよく吸います。
なかなか優れものです。
(アマゾンで1,090円でした)

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