税務調査の中の嫌いなシーン

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ここのところ何故か税務調査の立会いが
続いています。調査が無い年は静かなもので
すが、今年は何故か多いです。

税務調査の立会いで何度も経験する
事があります。税理士の方も納税者の方も
嫌な思いをする件について書きます。

・ついて来ないで下さい

比較的小さな規模の会社では会社と自宅がすぐ隣
とか兼用になっている事が多いと思います。

税務調査の流れで、不足する会社の資料や通帳が
自宅にある場合、取りに行くシーンがあります。

そんな時に税務署の人は
「保管されている場所を見させて戴けますか?」
とか、何だかんだと理由をつけて
シレッと勝手について来ますよね。

「ダメです。それは義務ではありませんよね。
プライベートな場所なのでご遠慮ください」

今回もキッパリとお断りしました。
それでもあーだこーだと理由を並べては
食い下がりますが、こちらも強くでます。

税理士になりたての若かった頃は、特に疚しいモノを
隠している話ではないし、その行為についてあまり
疑問を持ちませんでした。

当然ですが、会社の資料等が置いてあるところに
疑われるようなモノは有りません。中にはうっかりしていて
変なものを一緒に入れて置いて(抜き忘れて)見つけられる方も
いらっしゃるとか、、、※お気をつけください。

しかし、不足資料を提出することは義務かもしれませんが、
税務署の方をお客様のプライベート空間に入ることは義務では
ありません。査察や警察の取り調べなら仕方ありませんが、
あくまで任意の税務調査です。

この件は、その時はトラブルにならなくても後になって
トラブルになる可能性があります。

気にされないお客様の場合は良いのですが、
私が耳にしたのは
「義務(強制)のように感じたので従ったが、
義務では無いことを後から知った」場合などです。
「なぜあの時、何も言ってくれなかったのですか???」
と解約に、、、怖

・署名捺印したくありません

調査の終盤に、ある特定の指摘事項があった場合に、
税務署の方から
「今の内容をまとめて文章にしますので、読んで戴き
間違いがなければ署名と捺印をお願いできますか。」
と言うシーンを経験された方もいるかもしれません。

※今回の調査はまだ始まったばかりですが、
この件は無いと考えています(多分)。

いわゆる質問応答記録書への署名・押印の問題です。

・質問応答記録書への署名・押印は「法的義務ではない」です。

・質問応答記録書は「重要な証拠」になってしまいます。

今は税務署の方が用紙を出そうとした段階で
「すいません、それ押せませんので!!」
と先に言うようにしています。

過去の調査で修正申告の交渉事案として泣く泣く
書いた(書かされた)事がありますが、数年後の次の税務調査では
担当者はそんな事は御構い無しに
「前回の調査では悪質な、、、がありましたね!!」
「いやいや、それは、、、、」汗
「社長さんの署名捺印した書面もありますよ!!!」キッパリ
となってしまいます。※なんとなく犯罪の自白を思い出しました。

その後、何人かの先生からも
「明らかに◯◯な場合であっても、絶対に押しませんよ。
義務ではありませんから!!!」プンプン!!
と、この話になった途端に急に熱く語られました。
きっと皆さん過去にいろいろ有ったのだと推測されます。

税務調査においては、こちらも場数を踏む必要も
ありますが、先輩の先生やOBの先生と親交を密にし、
セミナー等で知識を備える必要もあります。

商工会議所や商工会などで指導を受けている方で
税務調査の連絡が入ったら、指導機関に連絡して下さい。

そして、是非スポットでも良いので税理士の紹介を受けるなどして
税務調査の立会いをお願いすることをお勧めいたします。

【編集後記】

今日は税務調査がキャンセルになったので
事務所で溜まっている仕事を進めます。
疲れが溜まっているようで体調が今ひとつでした。
皆さんもお気をつけくださいね。

【昨日の1日1新】
お客様の手作り焼きそばランチ
ご馳走様でした!!

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