「回天の島」大津島に行って来ました③

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「回天の島」最終編です。

回天記念館を見学し
魚雷見張所跡まで軽いハイキングで汗をかいた後は
いよいよ回天訓練基地跡を見学に行きます。

回天訓練基地跡

回天訓練基地跡へは港から
回天記念館へ行く途中の道を分岐し
海岸沿いのトンネルを進んで行きます。

当時は「回天」をトロッコに乗せてこのトンネルを
通って訓練基地まで運んで行きました。
路面以外のトンネルは当時のままだそうです。

トンネルの壁面には当時の「回天」の様子が
パネルで紹介されています。

トンネル完成前は海岸沿いから回天を運んだそうですが、
崩れてしまったモルタルが何となく直線的に
伸びており微かに当時の痕跡が分かります。

トンネルを抜けると回天訓練基地が見えます。
基地といっても、元々は魚雷の発射試験場なので
「回天」を海に降ろして訓練をする場所と言った
方が良いのかもしれません。

回天の昇降用のクレーン跡が残っています。
桟橋を含め薄黒いコンクリートの塊は
昔行った長崎の端島「軍艦島」を思い出します。

回天整備工場跡

当時の回天の整備工場は現在の小中学校(休校中)
にありました。ここには現在も「変電所跡」や
「危険物貯蔵庫」「点火試験場」の建物が残っています。
中を覗くと学校の備品の倉庫になっていました。

回天記念館への道は整備工場(学校)の横を通って行くのですが、
島民が通る道と工場の間にコンクリートの高い壁で仕切られて
います。秘密を確保するためだそうです。

この小中学校(休校中)は結構大きな施設です。
隣のふれあいセンターの方にお話を伺ったら
「小さな子供がいなくなっので、3年くらい前に休校になりました」
「島にいるのはジジババだけですよ」と、、、

あちこち歩き回っているうちに午後2時を回りそうなので
ここでお昼にします。周りには売店や食事をするような
場所は見当たりませんので、おにぎり等を持って来て
良かったです。
※島に渡る前の徳山港のすぐ近くにセブンイレブンがあります。

砲台跡

回天記念館から少し離れた大津山山頂(標高186m)に
「砲台跡」があります。
他の施設の近くにあるとばかり思っていたので
行こうかどうか考えましたが、ふれあいセンターに
レンタサイクルがあることを知り
借りることにしました。1日300円です。

ふれあいセンターから砲台跡への分岐点まで海岸線を
自転車で走ります。久しぶりの自転車は気持ちが良いです。
ただ上り坂はママチャリでは疲れますね。

海岸沿いの道から山道に入ります。最初は立ち漕ぎで
頑張りましが無理は禁物と降りて押しました。悲

しばらく行くと分岐点があり看板があります。
普通に歩いて60分(片道??往復??)と書いてあります。
※写真を撮り忘れました。

登山道ではなく荒れたアスファルト敷の狭い道だったので
帰りの楽さを考えて自転車を押して行くことにしました。
フラットな所もありますが、ほとんど急坂なので
押して歩きます。肌着一枚になっても汗がダーダーです。

30分強歩いて何とか到着。最後の150mは山道なので
自転車は置いて徒歩で上がります。

入り口あたりにレンガ作りの指令所跡がありますが、
木が生い茂っており無理して中に入るのは止めました。

山頂は大きく開けており3つの砲台跡があります。
一つ一つは結構大きく直径10mくらいはありそうです。
砲台が付いていたら迫力があるでしょうね。

山頂には砲台跡しかありませんが、視界が良く
瀬戸内海が見渡せます。
何やかんやで30分近くいたと思います。

帰りは自転車に乗って坂道を下るだけですので
楽チンですが、道が悪く気をつけていないと
カゴから荷物が飛び出しそうです。

行きの30分強に対して帰りは10分もかかりません。
自転車を押すのは疲れますが、無理をして助かりました。
それでも、ふれあいセンターからは往復1時間半は
見ておく必要があります(レンタサイクル利用)。
※砲台跡は時間に余裕があってマニアな方には
おすすめです。汗をかいて登り切る甲斐はあります。

砲台には地下の通路があるので覗いてみようかと
思いましたが何かあってはマズイので止めました。
魚雷見張所跡、砲台跡も行きも帰りも誰にも
すれ違っていません。イノシシは何度も遭遇しましたが、、

怪我をして動けなくなっても携帯が使えなければ
何日も見つけてもらえないでしょう。(多分)
こういう場所では自己責任で慎重に行動しましょう。

さよなら大津島

帰り道少し寄り道をしたり、港で猫さんたちを眺めて、
ふれあいセンターに自転車を返却したころには午後4時を
回っていました。4時40分が出航時間のため、
気になっていた学校の校舎の落書き(まじめなものかも?)を
撮ったあと港に向かいまた。

帰りの船は行きのフェリーとは違う船でしたが
ぱっと見はあまり違いが分かりませんが。
フェリーでないので車等は積めません。

帰りの船ではオープンデッキで1人心地よい疲れに
浸ります。笑

徳山港についてからも帰りの新幹線まで
それほど時間がありませんので駅の周りを散策します。
徳山駅には今風の図書館と蔦屋&スタバの
おしゃれな設備もありました。

コンビニで帰りの夜ご飯を購入して
帰りの新幹線はグリーンプログラムを
しっかり消化しました。ホッ、、、

まとめ

いろいろと偶然が重なり、そして不意に思いついて
行ったみた「回天の島」大津島ですが、空の特攻の
鹿児島の「知覧」が有名すぎて、大津島を知らない人が
多いと思います。また、私を含め戦争を知らない若い世代に
とっては戦争ははるか昔の話だと思います。

現代においてもドンパチやっている国がある一方、
日本はとても平和な国です。この平和も戦争という悲しい歴史の
上に成り立っています。

「回天」関係の本を読んで興味を持ち、実際に
「特攻の島」「回天の島」「大津島」に行ってみて
過去の犠牲の基に私たちがあるんだなと感謝の念で
いっぱいです。行って良かったです。

※回天関係ではマンガ「特攻の島」全9巻
が分かりやすいです。

来月は鹿児島の知覧に行って来ます。
そこでもたくさんの気づきがあると
思います。

【編集後記】

何だかんだで3日間も引っ張ってしまいました。
内容的には1日で収まる話なのですが、、、汗

【昨日の1日1新】

解約が決まったお客様とお話し。

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